2016/08/26
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第八幕 終話:永久の祈り
その後。。。
おコメちゃんを、ベランダで見ることはなくなりました。
よかったよかった。でも、少しさみしい。
一寸の虫にも五分の魂。
おコメちゃん。昇天させてすまぬすまぬ。
アズキちゃんもごめんね。ち~ん。
ムシは、そもそも発生起源がちがいますからね。
高等生物はすべからく卵から始まるのですが、生物の発生学上では、その細胞の分化のプロセスが内骨格生物と外骨格生物で大きく異なっているのです。
内骨格生物は、背骨のある生き物ですね。人間(霊長類)とか。
それに対して外骨格生物では、体の外側に殻を持ちます。昆虫(insect)ですね。
もう、生き物のグループとしては、かなりの隔たりです。
たとえば、
「最近、息子の暴力がひどい。ぜんぜん気持ちが伝わりませんの」
とかいう親子の隔たりとか、
「出会った頃のあなたはどこに行ったの?もう気持ちが分からないっ!」
といった男女の隔たりとか、
そんな隔たりなどちゃんちゃらおかしいレベルと次元で、
超越して、光速で、歪んで、ワープするくらい、
ムシと人間では、お互いに理解できない存在なんです。
例えば、脱皮ですよ、殻脱ぐんですよ。
内骨格生物から見たら、ドッキリというか、ビックリですわ、
「まぢすかっ?その概念なかったわ」
あと、飛べるんですよ。”前足”が進化した”翼”ではなく、
手足とは別オプションとして、背中に”羽根”がはえてて、ぶぅ~んですよ。
内骨格生物から見たら、これまたびっくりですわ、
「かっけー!おい見ろよ飛んでるゼ!
俺達の仲間じゃ、キューピットさんか、ペガサスくん くらいぢゃね?」
みたいな。
昆虫嫌いな人がけっこう多いのは、そうゆう隔たりが生理的に理解できず、
逆に恐れを感じているからだと、BR3は常々(いや、そんなでもないですが)思っているのですよ。
だから、こうした家庭の害虫駆除は、実は生物界のビッグ2による頂上決戦なんです。
地球誕生からお互いに、種の繁栄と存続を目指して、高度な戦略で勝ち残ってきた人と昆虫です。
だから、ほんまにマジで殺らないと、殺られます。
事実、よく負けてるでしょ?
かつては生物学士のBR3がお送りいたしました。
あっ、でもまだつづくのよ、昆虫しりぃず。
to be…